夏の終わりにりんご狩り
今年の夏は、暑かったですね~。
そして、なかなか終わらなかった(笑)
オレの昔のバンドメンバーがシンガポールに住んでいて、夏が終わってまた夏が来るんだと言っていたのを思い出した。
どうやらシンガポールは、10月になってもめちゃ暑いらしく、向こうのユニクロでは、その頃からダウンジャケット類を陳列するので「誰が買うんじゃい」と思っていると。
青森も10年前には、こんなに暑くなかったから、オレも、いつまで暑いんじゃいとどこかにツッコミたいと思っていた。
そんな夏の終わりの9月18日(昼の気温32℃!!)、家族でりんご狩りに行って来た。
東京に22年住んでいたとは言え、トータルでは青森の生活の方が長いオレ。
りんご狩りくらいしたことがありそうなものだが、全くやったことがなかった。
これでは、友達が県外や海外から来たときに、地元青森の素晴らしさを伝えるには心許ない。
そしてりんご大好きな3歳の息子もまだやったことがない。
よし!初めての体験をするぞーとワクワクしながら、お昼少し前に妻の友達が経営する弘前のりんご園に着いた。
少し高台にあったそこには、涼しい風が吹き、青空の下、大量の赤いりんごが揺れていた。
ちょうどお客さんが途切れたタイミングだったようで、丁寧に説明を受けることが出来た。
収穫可能な木の幹には、目印のテープが巻きつけてあり、その日は、赤い「サンつがる」と黄色の「とき」が対象だった。
「つがる」は、上部だけが赤いものもあったが、聞くと全体に赤く色づいたものが良いとのこと。
そして、もぐ(もぎ取る)には、なかなかのコツが必要だった。
真下に引っ張るのではなく、ツルの方向を見てひねって取ると教わったのだが、最初はなんのこっちゃよく分からない。上や横にひねってひねって、やってるうちに段々と分かってきて楽しくなった。
息子もさあ取っていいよーと言われ、りんごがいっぱい実った木を見てニコニコ。
最近は自分でなんでもやりたがる。
りんごの木は背が低いので、子どもでももぎ取れる高さにある。
自分で手が届くのがいい。
なんとか力づくでもぎ取ったりんご。反動で落とすこともあったがすぐ拾ったりして、自分で収穫したことに満足そうだった。
取り放題ではなく、一個いくらで収穫体験ができるところなので、ある程度で終了しようとしたのだが、もっともっと取りたいと息子。
じゃあ、ばあばのうちの分もねと少し多めに採ることにした。
収穫が終わりベンチで休ませてもらっていると、なんとりんごの試食サービスが!
採れたばかりのりんごは皮付きでも美味しいんですよとのことで、カット済の皮付きをいただく。
しばらく皮付きのって食べてないなと思いながら、食べてみると、皮がパリッとしててとても美味しい。
新鮮なものは皮付きが美味しいし、皮のところに一番栄養があるんですとスタッフのお姉さんに教えてもらう。
りんご園の中で食べているというのも贅沢な体験でより一層美味しく感じる。
息子は、試食なのにパクパクとよく食べて、そのあとのお昼ごはんがあんまり入らなかったほどだ(笑)
いい休日だった。
ちなみに、りんごカッターというものを知っているだろうか。
上から押し付けることで、あっという間にりんごを8等分できる便利グッズだ。
カッターから外さずにそのまま提供することで、つまんで食べることができる。
農園の方が使用していたのを見て、これは買いだなと思った。
今度探してみよう。
その晩、ばあばのうちにりんごを届けた。
頑張ってもいできてエライねというばあばに、息子は得意げに言った。
『皮のところがいちばんえいようがあるんだよ』
Good Job! (笑)
夏の疲れを取るために、しばらくはオレも皮つきでりんごを食べることにしよう。