心に愛を ファッションにロックテイストを
先日、子どもの行事があり、久しぶりにスーツを着た。
その際、妻に「スーツにブーツなの」と聞かれた。
オレはこう答えた。
「ロッカーだからな(笑)」
スーツを着る殆どの場面で、オレは短靴ではなくブーツを履く。
もちろん、冬用のブーツではない。
先の尖ったチェルシーブーツと呼ばれる類いのものだ。
わかり易く言うと、ビートルズが履いていたようなヤツ。
しかし、言われてみれば、季節に関係なくスーツを着る度にブーツを履く人はあまり居ないかも知れない。
しかし、オレはそれが好きだ。
好きなんだからしょうがない(笑)
そういうスタイルを好むのは、オレがロックファッションとともに20代から生きて来たからに違いない。
20歳でロックミュージシャンとして一旗あげようと東京に行ったオレは、どんどん私服がロックテイストになっていった。
最初は、原宿にあったBLACKというロックショップで服を買い、アメ横でそれっぽいブーツを買った。
いつステージに立ってもおかしくないような格好で街を歩いていた。
まあ、そういう時期ってあるよね(笑)
そこから段々とシカゴなどの古着屋を知り、大人なロックファッションになっていくのだった。当時一緒にバンドを組んでいたベース担当のメンバーがモード学園出身でめちゃオシャレだったことも影響している。
そういえば、アメ横で買ったブーツは、共同玄関のアパート住まいの時に誰かが間違って履いて行ったのか無くなってしまった。
ベースの彼と一緒に、原宿にエンジニアブーツを買いに行ったことを思い出す。
それからオレは、季節に関係無くいろんなブーツを履くようになった。代表的なものを挙げると、トニーラマのウエスタンブーツ、レッドウィングのエンジニアブーツ、チペワのエンジニアブーツ、ドクターマーチンの8ホール、ハーレーダビッドソンのリングブーツ。
どれも好きだったが、今はどれも手元に無くなってしまった。
最近、冬じゃなくてもブーツを履きたいなーと思っていたら、先日妻が、誕生日欲しいものある?とタイミング良く聞いてくれた。
迷わず、「ドクターマーチン 8ホールのチェリーレッド」をお願いした。
コレコレ!妻よ、ありがとう!!
マーチンは、ブラックしか履いたことが無く、昔からいつかこの色をと思っていた。
元々は、ドイツの軍医がハードな使用に耐えられものをと考えて作ったブーツ。
AirWairと呼ばれるエアークッションの効いたソールが特徴で、疲れずに弾むように歩くことが出来ると言われている。
それが、イギリスで70年代以降のパンクスなどロックミュージシャンに愛された事でファッションとしてロックファンに取り入れられる様になった。
今では、バリエーションも多くなり、ロック関係無しに、すっかりファッションブランドとして確立された感がある。
しかし、街でマーチンを見掛けると、バンドやってるのかなとか、ロック好きかなとつい思ってしまう。
先日も、仕事でお会いした方がイエローステッチのマーチンを履いていて、聞くと、今はバンドやってないけどギタリストですとのこと。
なんか同類!って感じで嬉しかった。
ちなみに、ブーツはメンテ次第で長く使えるギアとなる。
先日の子どもの行事の前に、オレはブーツを磨きに出した。
革に栄養を与え、輝きを取り戻す作業を行ってもらうために。
友人の弟さん@toyokawa_pipeさんは、とても丁寧な仕事をしてくれた。
大満足の出来栄えだった。ありがとう☆
マーチンもしばらく履いたらお願いしよう。
しかし、好きなものを身に着けると本当に気分がいい。
それが、オレにはロックテイストを感じるものなんだなと改めて思う。
エスニックショップをやっていたから、エスニックテイストももちろん好きだ。
そう考えると、ロックとエスニックがオレのテンションを上げるものになっていると言える。
最近、誕生日が来て、またひとつ大人になったが、好きなものは変わらないものだ。
中身もそんなに変わっていない。
基本、オレのハートは、R&Rやラブソングを歌っていた20代のままだ。
青臭いが、未だに夢を追いかけ、自分を信じてる。
きっと、これからもそうだろう。
だって、オレはロッカーだから(笑)