「ねこのピート」を知ってるかい?
いい絵本を見つけた。
「ねこのピート」
クールでロックで日常のアクシデントなんて気にもしないぜっていうスタンスがオレの好みにぴったりフィットした。
絵本。
オレは20代後半にいわゆる大人向けと言われる絵本にハマった。
シェル・シルヴァスタインの「大きな木」や「ぼくを探しに」が特に好きだった。
無償の愛や自分探しというテーマはピッピー文化や70年代ロック好きの当時のオレを刺激した。
佐野洋子さんの「100万回生きたねこ」も好きだった。
新宿の紀伊国屋書店に行くと必ず大人向けの絵本コーナーに寄ったものだ。
あれからかなりの年月が過ぎ、オレは絵本というものを最近まで手にしていなかった。
それが、息子が生まれ、絵本の定期購読をするようになった。毎月一冊届くので、たくさんの絵本に触れ、今その魅力を再確認している。
しかし、一冊一冊選んで買っているわけではないので、当然好みじゃないものもある。
(好みかどうかはオレが決めることじゃないが笑)
絵本を読むのにも慣れて来て、一か月に一冊じゃ物足りなくなって(オレがw)、オレ好みの絵本を読んであげたいと思うようになった。
そんなとき、Amazonプライムビデオの中に「ねこのピート」というアメリカの幼児用アニメを見つけた。
犬のストーリーテラーは、ギターを弾きながら登場するし、ねこのピートはバンドもやってるし、ピートのママは元ロックスターという設定だ。
ゆるいアニメで、ラフな画風も気に入った。
もしかして、絵本とかあるのかなと検索してみたら、日本語訳で出版されているのを発見!
そうして、手元にやってきた絵本は「かなりサイコー」だった。
ピートは、お気に入りの白いくつでどんなところへもドンドン進んで行く。
当然汚れる。
だけど、イチゴ畑で赤く染まっても泥んこで茶色になっても全然平気。
凹んで泣くどころか、逆に「茶色いクツ かなりサイコー」と元気に歌いながらまた歩き始めるのだ。
締めのコトバはこんな感じだ。
とにかくピートの考えはこう
何があっても歌を歌って前に進むってこと
そう、それが大事
P!nkの歌に「So What」というのがあって、メチャクチャ好きなんだけど、それに通じるものがあるなあと嬉しくなった。
常々思うが、生きてれば、そりゃあいろいろある。
予期せぬ事は避けようがないし、人と人が接すればニコニコばかりはしていられない。
自分が置かれた現状に疑問を持つ事もあるだろうし、痛みを感じる事もあるだろう。
だけど、日々いろいろあるんだから、いちいち凹んではいられない。
もちろん悩んでもいいんだけど、どこかで吹っ切ることが大切だ。
だから何?
それがどうした?
大したことないぜ!
さあ、次、次!
そういう感じで行かなきゃね。
ピートに話を戻すと、彼はその上を行っているなあ、凄いなあと思う。
何故ならピートは全てを受け入れて、さらにそれを楽しんでいるから。
んー、ホント最強だな(笑)
こうありたいものだ。
ちなみに息子もこの絵本が好きだ。
しばらくオレの中でブームは続きそうだ。
ピートの絵本、他のタイトルもチェックしてみることにしよう。
きっと、どれもこれも「かなりサイコー!」な筈だから。